スペインのバルセロナ、AIの研究拠点へ -丸の内AI倶楽部-

バルセロナ、AI研究の拠点へ

近年、各国の企業がバルセロナにAI研究の拠点を築いている。

スペインのカタルーニャ州都であるバルセロナは、人口約160万人のスペイン国内でも有数の都市だ。

19世紀に世界各地の工業地域で起こった産業革命を、イベリア半島で唯一達成した街としてもしられ、同時にモデルニスモといわれる、アールヌーボーやアーツ・アンド・クラフツ運動などに並び新芸術運動の一端も担った歴史を持つ。

ガウディのサグラダ・ファミリアは、当時の産業発展で実業家となったエウゼビ・グエイが後援者となった事から建設が実現している。

現在はWi-fiを中心としたICTインフラの整備が進み、2014年に欧州委員会(EC)によって
※「iCapital」にも選定されたバルセロナは、AI研究やIT研究の一拠点となっている。

2018年7月には※再開発地域22@にアマゾンが機械学習研究のR&Dセンターを設立。またトヨタ自動車傘下でAI研究を行う「Toyota Research Institute(TRI)」は同年6月にバルセロナ自治大学に10万ドルを出資する事を発表した。

学術分野では2015年にHarbour.Space Universityが開校。コンピュータサイエンス、サイバーセキュリティ、インタラクションデザイン、デジタルマーケティング、起業学を専門に扱い、IT分野に特化した大学機関として注目されている。

※icapital
欧州内でもっともイノベーションを起し、生活の質を向上させている都市を欧州委員会が表彰する制度。
※再開発地域22@
バルセロナ市内にある旧工業地帯のゾーニングコード(土地利用規制)。
再開発地域としてIT関連の用途を「アクティビティ@」と位置づけ、IT関連の施設整備を行う場合、インセンティブを設定している。
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