アジアで顔認証技術の実用化すすむ -丸の内AI倶楽部-

2018年7月23日 丸の内AI倶楽部

アジアで顔認証技術の実用化がすすんでいる。
顔認証技術は画像認識技術を使用した生体認証のひとつで、デジタル画像からヒトの顔を判別し、データベースの情報と照合またはID等と照合する技術である。
用途としてはセキュリティやマーケティングなど様々な分野での活用が期待されており、既に日常生活で使用されている場面も少なくない。

中国

中国の北京大学では、警備システムとして顔認証ゲートが採用された。中国国内の大学では初の試みで、1:Nリアルタイム顔認証技術(IDレス認証)を採用し、完全に生体情報のみのデータからの照合が可能だ。
浙江省杭州市にある杭州蕭山国際空港ではアリクラウド(Alibaba Cloud)AIを活用した「ET空港頭脳」サービスが導入された。顔認証ゲートを設置し、身分証と本人確認を行う。

台湾

台湾では「台湾セブンイレブン」(統一超商)本社内にある未来コンビ二「X-STORE」にて、NECの画像認識を活用したPOSシステムを公開した。
社員限定で顔認証による決済(icash2.0)が利用可能で、事前に登録した画像と本人の顔を比較認証する。

日本

海外からの観光客が増加している日本国内でも、入出国手続きでの顔認証技術導入が本格化している。法務省は6月9日、羽田空港にて2017年から先行導入していた顔認証ゲート(Panasonic)を、成田、中部、関西空港及び福岡空港の上陸・出国審査場にも導入する。ICパスポート内の写真データとゲート通過時の本人の顔を比較するシステムで、日本国籍を有する人が対象。

引用:
AFP通信「ハイテク応用、3秒で身分証識別 杭州蕭山国際空港」
URL:http://www.afpbb.com/articles/-/3183221?cx_part=top_category&cx_position=2

ITmedia「台湾セブン-イレブンの無人コンビニ「X-STORE」 顔認証で決済、画像認識で商品一括読み取り NECが技術提供」
URL:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1807/23/news074.html

法務省「顔認証ゲートの本格導入について(お知らせ)」
URL:http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri07_00168.html

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