DEEPCORE、ディープラーニングを活用した病理画像診断ソフトの開発を行うメドメインへ出資 -株式会社ディープコア-

AI特化型インキュベーター 兼 ベンチャーキャピタルである株式会社ディープコア(http://deepcore.jp/、代表取締役社長:仁木 勝雅、以下「DEEPCORE」)は、シードおよびアーリーステージのAIスタートアップへの投資を目的としたベンチャーキャピタルファンド「DEEPCORE TOKYO1号 投資事業有限責任組合」において、メドメイン株式会社(本社:福岡市中央区、代表取締役社長:飯塚 統、以下「メドメイン」)に出資しましたので、お知らせします。メドメインは、ディープラーニングを活用した病理画像診断ソフトの開発を行う、九州大学発のAIスタートアップです。

メドメインは、九州大学医学部のメンバーを中心に設立されたスタートアップで、ディープラーニングを活用した病理画像診断ソフト「PidPort(ピッドポート)」の開発を行っています。シリコンバレーやエストニアで開催されたピッチコンテストでの優勝など、数多くの受賞実績があります。

病理診断とは、生検によって患者から採取した細胞組織を顕微鏡で観察するなどして疾患の有無などを判断するものです。専門的な知識を要する病理医が慢性的に不足傾向にある現状を踏まえ、メドメインは、九州大学医学部と九州大学病院の協力の下「PidPort」の開発を行っています。開発ではスーパーコンピューターを利用し、AIへの高速学習を行っています。

「PidPort」は、AI技術の一つであるディープラーニングと独自の画像処理技術によって、スピーディーで高精度な病理診断を行うことができる環境を世界中に届けることを目標にしており、メドメインは、2年以内に日本をはじめ世界各国の医療機関へ「PidPort」を提供することを目指しています。
また、メドメインは、医学生向けにクラウドサービス「Medteria(メドテリア)」を提供しています。大学単位での使用に特化しており、所属・学年を超えた医学生間のノウハウの共有によって、医療全体の質の向上に貢献します。現在全国の大学医学部へ導入を進めており、将来的に大学間を超えて、医学生ネットワークから医師ネットワークへと発展させていくことを目指しています。

メドメイン株式会社 代表取締役社長 飯塚 統氏からのコメント
「弊社のコア技術でもあるディープラーニングに特化したスタートアップへの支援を行うベンチャーキャピタルであるDEEPCOREの技術への理解力と、AIに特化しているからこその支援力に惹かれて投資をしていただくことになりました。国内外での豊富な経験をお持ちのメンバーの方々に、弊社の技術とサービスを世界へ大きく羽ばたかせていくためのお力添えをしていただきます」。

株式会社ディープコア 代表取締役社長 仁木 勝雅からのコメント
「飯塚氏の経営者としてのセンス、同社の技術力、ビジョンなどを高く評価しています。医療分野はディープラーニングとの高い親和性があり、大きな社会貢献が期待できる分野です。DEEPCOREは、次世代の医学を切り開くという同社のビジョン実現に向けて、サポートを行っていきます」。

DEEPCOREについて
DEEPCOREは、「CORE for Disruptive Innovations」をミッションに、AI、特にディープラーニング分野の優れた若手起業家育成を目指すAI特化型インキュベーター 兼 ベンチャーキャピタルです。技術で破壊的イノベーションを起こす起業家を育成するエコシステムを構築し、ディープラーニングをはじめとしたAI技術の社会実装を目指します。東京都文京区本郷のインキュベーション施設「KERNEL HONGO」を拠点に、AIテクノロジードリブンなコミュニティ運営や企業などとの共同実証実験、スタートアップ支援を行っています。東京大学松尾研究室と共同研究契約を、沖縄科学技術大学院大学(OIST)と連携推進に係わる覚書を締結しています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする